外断熱を学ぶ

外断熱でやるべき火災対策

外断熱と火災について

外断熱と火災について 住宅を建設する際に、外断熱素材を用いる場合は火災においてのデメリットを考慮しなければなりません。
ここではどのようなデメリットがあるのか説明していきます。
外断熱素材を用いる上でのデメリットとして、まず燃えやすい素材だということが挙げられます。
素材そのものが石油を原料として作られていますので、火災の際には激しい燃焼を起こしてしまい火の回りを早くしてしまう恐れがあるのです。
また、有毒ガスを発生させるというデメリットもあります。
火事の際に石油が燃焼された場合有毒ガスが発生してしまうので、脱出する前に意識を失い命を落としてしまう危険性があります。
火災以外の面でのデメリットとして、熱伝導率が高いということも挙げられます。
外断熱素材を通して夏は熱が部屋に伝わり、冬は冷気が部屋に伝わってしまいます。
これによってエアコンなどで部屋の温度を保つ為の光熱費が高くなってしまうといった問題が生じてしまうというわけです。

外断熱でやるべき火災対策とは

外断熱でやるべき火災対策とは 外断熱を施した建物が大規模な火災を引き起こしたとされる事例では、ロンドンで起こったロンドン火災を挙げることが可能で近年、世界各地でも起きています。
実際に火事が起こると約1,000度以上の高温の火になることが多く、外断熱の素材では断熱性能が高くとも数百度の熱では、直ぐに燃え広がる可能性があります。
外に断熱を設ける高層建築物では、外壁の表層火災が発生することも多く、上階まで次から次へと燃え広がってしまいます。
つまり外断熱で施工された場合、建物火災では役立たないことも多く、むしろ石油系を原料とすることで一層燃え広がってしまう可能性があることが指摘されています。
よって外断熱でとるべき火災対策としては、不燃断熱材であるグラスウールかロックウールを用いる方法が一般的です。
他にも完全なる火災対策を行う上では、電動防火シャッターを取り付け火元を閉じ込めるという方法が効果的です。
実際に煙・熱感知器に取り付けて作動させることができるタイプの防火シャッターが存在するため、それを設置すれば燃え広がるのを防止することができます。